馬のからだについて
2020.07.03

馬のからだについて

馬のからだは、ヒトとは違う様々な特徴があります。

1 目
馬の目の特徴はなんといってもその視界の広さ!馬の目は真後ろを除く350°を見渡すことができますし、左右別々に目を動かしてものを見ることもできます。これは馬が野生で生き抜くため、近づいてくる肉食動物をいち早く見つけて逃げるために役立っていたと考えられます。
また、馬の眼球は陸上の哺乳動物の中でも最大級であるといわれています。直径は約4.5cm(球ではなく楕円形とのこと)、重さは約100gもあります。ちなみにヒトの眼球は直径約2.3cm、重さ約7.4gと言われています。

2 鼻
馬は鼻呼吸…むしろ、鼻でしか呼吸できません。そのため、速く走る時などたくさんの空気が必要となる時には鼻を大きく開きます。
嗅覚も敏感で、自分の子どもや飼い主は匂いで区別できるほか、自分の家に帰るための帰巣本能も匂いを頼りにしていると言われています。

3 耳
馬の耳は、目と同様に野生で生き抜くために必要な能力を備えています。音に対してとても敏感で、耳の周りにある筋肉10種類をフル活用し、180°回転させることも、左右別々に動かすことも可能です。
また、耳を使って感情を表すこともできます。威嚇をするときは後ろに寝かせたり、まわりに注意を払うときには対象に顔を向け、耳を立てて警戒します。

4 肢
第三指(ヒトでいう中指)だけが用いられています。他の指は、小さく退化したり、そのまま消滅してしまいました。
馬の肢をヒトに置き換えてみると、中指が肢、指の爪が蹄に相当します(つまり、中指の爪先立ちで走っていることになります)。ちなみに、馬の後肢の中ほどにある関節は、ヒトの踵に相当します。