軽米ゆかりの名馬:雷号
2021.12.02
軽米町には近代日本において名馬とされた2頭の馬とのゆかりがあるといわれています。
今回はそのうちの1頭「雷号(いかずちごう)」を御紹介します。
雷号は明治日本の代表的な人物である「乃木希典(のぎまれすけ)」将軍の愛馬です。
北海道の日高牧場で生まれた雷号は、明治26年11月に乃木将軍に購入されて以降、旅順、遼東、台湾島を転戦したほか、日本に戻った後も国内各地で乃木将軍の下、36年6月まで乗馬として仕えました。
雷号が老境に差し掛かったころ、乃木将軍は雷号に現役を引退させ、老後をいたわろうとしていたところ、夫人の親戚である新聞関係者を通じ、軽米町出身の新聞記者にその話が伝わったことで、軽米町で余生を過ごすこととなりました。
軽米町では内澤辰之助氏が飼育することとなり、雷号は大正5年に老衰で没するまで13年間の余生を過ごしました。その間、種馬として250頭の仔を産したといわれています。
雷号はその後駒形神社の境内に葬られ、毎年祀られてきました。その後昭和20年に、駒形神社内に記念碑が建立されています。
■乃木将軍の愛馬雷号の墓(駒形神社内)
住所:九戸郡軽米町大字高家11-35