農業科学博物館企画展「馬と農民」
:北上市
2021.05.12
岩手県立農業ふれあい公園・農業科学博物館(北上市)では現在、「馬と農民」と題した企画展を行っています。
奈良時代から昭和初期に至るまで、東北北部は馬の産地として全国に知られ、特に江戸時代の南部藩の馬は当時の人々にとって憧れの的であったこと、明治に入ると馬力耕作が奨励されはじめ、戦後に本格的に普及拡大したこと、馬と共に生活をしていく中で「南部曲がり屋」や「チャグチャグ馬コ」といった現代も受け継がれる文化が生じてきたことなど、文献調査や所蔵品の展示を用い、岩手の人々と馬との古くからのつながりが丁寧に解説されていました。
農業科学博物館では、今回の企画展のほか、「農業れきし館」「農業かがく館」の2か所で常設展示が行われています。農業れきし館でも馬具等の展示が行われていますので、関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
(訪問日:2021年4月27日)
■第85回企画展『馬と農民~「糠部駿馬(ぬかのぶのしゅんめ)」「南部駒(なんぶこま)」と農家との関わり~』
開催期間:令和3年3月3日(水)~6月30日(水)
場所:岩手県立農業ふれあい公園・農業科学博物館(北上市飯豊3-110)
電話:0197-68-3975
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は直後の平日)
入館料:一般300円、学生140円、高校生以下無料、団体割引あり(20人以上)
※ 障がい者手帳の交付を受けている方、介護サービス事業で入館される方は無料